2013年8月19日月曜日

タイトル SOUL系 FUNKOTとは?

かなりマニアックな話になってしまうが、FUNKOTERは理解してくれると思って記しておきます。


ファンコットの曲名はワードによって曲調が推測できることが多い。
DJツールなのだから、タイトルで曲調が浮かび易い事はかなり大事である。
たまによく分からないタイトルのもあるが、だいたいはボイスサンプルの一部を引用していたり、
定番フレーズの中の一部を使っていたりする。

たとえば、フレーズ系で言うと、LOUDだったら 必ず I LIKE IT LOUDのフレーズが入る、とか POWER OF... が入るならPOWER OF MAGICのフレーズが入ってきたりする。BAILAR... PHAT BASS なんかもそうだ。


それでここ数年で多少だが目に付くようになったのがSOULである。

これらは一例であるが、

SOUL DUTCH DB 2013/ DJ PANDA
SOULNATION OFF AIR 2013/DJ ENDRO
SOUL MELODY/ DJ EDO
DREAM OF SOUL 2011(作者不明)
CRYING SOUL/DEALY 2011

というのがある。

と、ここで思い出した。


いわゆる生音系の(我々の思う)お洒落なディープハウス、ガラージハウスをインドネシアのDJ達はSOULFULLと呼んでいた。
SOULFULL HOUSEの略だ。(ちなみにFUNKOTは FUNKY HOUSEでTRANCE はTRANCE HOUSEだ)
この呼び方が今定着してるか分からないが、彼らはそれをSOULFULLと呼んだ。


インドネシア人にとってのSOULFULLとは何か?

最初にあげたファンコットの曲を改めて聴くと、共通するのは美メロだった。
歌モノではなく、インストでシンセで割と美しいメロディを奏でるタイプの楽曲が多い。

もう分かった。
インドネシア人DJにとってのSOUL感は美メロ。それもインストの美メロを指す可能性が高い。
SOUL感を入れたFUNKOTにはSOULのタイトルが付くという感じだ。


というわけで、これが正しいかどうか、追って現地の動向を調査研究する必要がある。

SOUL系の概念が正しい場合、「このトラック、SOUL系ね。」といえばどういう感じの曲なのか、
伝わるようになるかも知れない。

そして、冒頭で挙げたトラックリストにSOUL DUTCH DB 2013というトラックがあったが、
これが既に先にあげたSOULの要素とすでにFUNKOT界では定番中の定番と化している
DUTCHの要素が同居するかなり最先端な曲となっている。
いわばポルタメントの利いたシンセで美メロを弾くような感じ。

自分の中では音に超絶YAVAY要素があるわけでもなく、ブチアゲる曲でもないし、
不思議な印象の曲だと思っていたが、
インドネシア解釈のSOUL要素を考えれば納得できた。