2012年5月11日金曜日

ファンコットのここが凄い!トップ5


ファンコットのここが凄い!トップ5

5位 早くて調子が良いところが凄い!

BPM190-200でプレイされるファンコットは、おそらくハウスミュージックに括られるジャンルの中では最速である。はじめはこの速さに戸惑ってどうノッていいか分からないが、
ベースラインとパーカッション、そしてビートに身を任せていれば自然に体は動きだすはず。すさまじい速さだが、実はこの独特なビートは半分(ヒップホップ程度の速さ)でノることも出来るので、ノリかたを変える事で一晩中でも踊り続けられる。
そして圧倒的に調子がよい。


4位 とにかく何でも取り入れることができる雑食性が凄い!

とにかく早いイメージのあるファンコットだが、実は肝となるのがダウンビートと呼ばれる部分。
ダウンビートが取り入れられている曲は全体の3割程度だろう。
曲中でBPMが変わり、突如の展開を示すため、飽きることなく一晩でも一生でも聞いていられる。
この部分にはトランス、ダッチハウス、ヒップホップ、レゲエ、ハードスタイルなどあらゆる別ジャンルを取り込むことが可能である。
頭と終わりは必ずFUNKY BEATで統一されるのでDJでの繋ぎの合理性を考えてある所が凄い。このダウンビートを駆使できるファンコットの持つ自由度はすさまじい。しかし、そのため当然ながら楽曲のタイプは本当に様々である。つなぎの便利さに特化し、簡略された分、DJは選曲には心血を注ぎ、とにかくお客さんの求める気持ちよさを演出しなければならない。ファンコットを知れば知るほど他のジャンルと混ぜるDJは無粋に感じるようになる。だっていろんなジャンルが同じ繋ぎ方でいけるり便利じゃ~ん!

3位 お約束で盛り上がれる所が凄い!

ファンコットは約15年近くの歴史があるジャンルだが、その中で蓄積されたアーカイブはすさまじい。生産量はおそらく毎月200曲を悠に越えるが、あらゆる「定番」、つまりお約束が存在する。これが入るだけでアガるという「アーユーレディー」「ティッケー」を初めとするサンプルボイスはもちろん、名フレーズも沢山ある。このメロディを聴くだけでファンコット中級者はアガってしまうというお約束は沢山あり、また名曲は毎年の如くあらゆるDJが新バージョンを作るし、現場に通うことでこういうお約束を学んでいけるので、楽しめる部分がどんどん増えていく。余計な知識は全く要らないが、現場に通うことでさらに楽しめる部分が増えていく。

定番のお約束はこちらのページで紹介されている。現場に行く前にどうぞ!
http://ameblo.jp/arehafunkykota/entry-11247274004.html


2位 伝統を残しながらも西洋的な手法を取り入れて独自に進化しちゃった所が凄い!

独特のビートとパーカッション、ボイスサンプル、いろいろな特徴を挙げてみるとあらゆる要素にインドネシアの伝統音楽や大衆音楽がルーツにある事が分かる。
裏打ちのパーカッションは古くはガムランやジャイポンガン、ガムランに電子音楽を取り入れたチャンプル・サリ、ポップスンダ、ポップジャワと呼ばれる大衆音楽から確実に受け継がれていることが分かる。またベースラインに影響を感じさせる大衆ディスコ歌謡のダンドゥットもロックやメタル、ジャズなどの要素を取り入れる事でどんどんと進化していったように雑食性はインドネシアの音楽を語る上では欠かせないキーワードである。

1989年のジョッキー・サプトラのミックステープは、いわゆるポップスンダ、ポップジャワといった音楽に当時の最新ビートであるHIP
HOPビートを組み合わせ、スクラッチや定番のボイスサンプルを入れたもので、日本で言う演歌や歌謡曲にダンスビートを組み合わせたような音楽だった。二拍四拍のスネアやボイス、八小節ごとに入るオカズなどは今のファンコットのルーツをかなり感じさせる。
90年代後期のトランスやハードハウスといったクラブミュージック流入により、独自の手法で作り上げたものと折衷させ、インドネシア・ハウス・ミュージックという完全独自のダンスミュージックジャンルを生み出した。
また、アジアが産み出したダンスミュージックでここまでシーンが確立しているものは他に類を見ない。


1位 お客さんの何も考えなくて楽しめる具合が凄い!

長い歴史を持ち、インドネシアのリミキサーやDJに長い時間かけて完成されてきた究極のダンスミュージックフォーマットであるファンコットは、完全にお客さん目線で作られている。華僑のお客さんがいればマンダリン(中国語)の楽曲を入れるし、流行のポップスもあっという間にファンコットに仕立てる。流行のUSトップ40も当然のこと。
楽しませるためにあらゆる素材を盛り込み、REMIXし、工夫されている。
しかし、楽しむ側は作り手の細かい所なんか無視していい。
知っている楽曲のリミックスなら一緒に歌えるし、お約束のボイスやフレーズでもアガれるし、とにかく気持ちよさとアガる事に全ての技術を集約させているから、どんな人でも
振り付けなんか考えなくてもいいし、ベースラインやメロディ、歌に完全に身を任せて馬鹿になって楽しむことができる。
逆にこまっしゃくれて「これを聞いてノッてる俺ってカッコイイかな?モテるかな?」とか心配して心を開かないでいるといつになってもファンコットのスゴさは分からない

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